すべての教育は「洗脳」である 21世紀の学校論 堀江貴文
「何かしたい」けど「今はできない」→「我慢」で欲望を押さえつける人が多い
↓なぜか…?
学校教育による洗脳:「いざという時」に備えて我慢する考え方
つまり「投資」ではなくただの「貯金」
学校は国策「洗脳機関」
19世紀産業革命期のイギリス:望ましい人的資源を備えた工場労働者へと育て上げるための学校 の誕生
今の子どもたちと学校:雇用者にとって管理が楽な「望ましい労働者」としての規格からはみ出ないよう、「常識」を叩き込む養成機関
G人材・L人材
国民国家(N):いい大学を出て、いい会社に入り、終身雇用が約束された中で結婚相手を見つけ、子供をつくり、マイホームの一つも手に入れる=「幸せ」
インターネットの登場→Nの解体=世界中の人々が「地球人」として新しい枠組みの中で生きるようになる
・L人材:ローカルに根付く
・G人材:グローバルを行動範囲をする
お金、学力、語学力などあらゆるものの「所有」からの自由
必要時、インターネットを介してアクセス、アクセスから得られる楽しさ、「感情のシェア」→スナチャがバズった事例
学びとは没頭
Nの解体→
現在の私たちの課題:いかに自分だけの幸福をみつけ、追求するか
脇目もふらず没頭し、がむしゃらに取り組める体験のすべて 能動的
自分が没頭する取り組みにおいてルールを決めるボスとなれるかがポイント
3つのタグで自分の価値を上げる
会社も洗脳機関
人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 著:井上智洋
第1・2章 AI(人工知能)の技術の現段階までの進捗と社会への影響
AIによる技術的失業は新しい職業の誕生によって未来においても解消されるのか?
現在、中間所得層が従事する事務労働の雇用破壊→頭脳労働と肉体労働へと労働移動することによって二極化
【背景】
・ビッグデータをもとにした確率や統計的なアプローチから人間の直感的思考をパターン認識するAI研究の発達
・何層ものニュートラルネットワークを辿るディープラーニングの発達によってAIが自発的に賢くなる可能性→シンギュラリティへ近づく
汎用AI(脳型AI)の実現アプローチとしての全脳エミュレーションと全脳アーキテクチャ=マインドアップローディング
①エミュレーション:脳の神経系のネットワーク構造の全てのを3Dスキャンして、コンピュータ上で再現=自然知能との差は原理的にゼロ→1000億のニューロンと100兆のシナプスの(ヒトコネクトーム)図面の解読が膨大という問題、実現可能性の低さ
自然知能(≒エミュレーション)とアーキテクチャとの間にある〈生命の壁〉:感覚の通有性、身体知
②アーキテクチャ:深皮質、基底核、海馬などの脳の各部位ごとの機能プログラムをモジュールとして再現し、後で結合→脳の機能を再現することに重きを置いているので実現の可能性が高い
☆エミュレーションを国際的に禁止し、アーキテクチャのみでAI開発を進めることで人間の仕事として残すべき分野を守る
では、21世紀前半に特化型AIが破壊しうる雇用はなんなのか?
AIが特化型である限り一時的局所的な問題に留まるが、汎用AIだと
第3章 AIが雇用を奪うか否かという議論
第4章では第四次産業革命を迎えた世界に第2の分岐点が訪れる予見とそのような純粋機械化経済における雇用のかたちについてを解説
第5章では汎用人工知能が普及した未来におけるベーシックインカムの必要性を解説
まとめ
狩猟・採集/農業
〈大分岐〉機械化経済(資本主義)
工業
20世紀後半 第三次産業革命(パソコン・インターネット)→特化型AIの時代
サービス業・情報産業
《言語の壁》
〈第二の大分岐〉純粋機械化経済(資本主義2.0)
21世紀中期 第四次産業革命(汎用AI・全脳アーキテクチャ)
《生命の壁》
★シンギュラリティ★→全人類の知性を超える未来のある地点が2045年
byカーツワイル
GNR革命(Genetics,Nanotechnology,Robotics)
22世紀 全脳
池上彰のやさしい経済学 1.しくみがわかる 著:池上彰
経済学=稀少な資源をどう選択するのかを考える=資源の最適配分を考える
何かを選択するということは、それ以外のこの(=機会費用)を捨てているということ
お金というのは、みんながお金だと思っているからお金(=共同幻想)
お金は信用を数値化したもの
狩猟採集民族による、物々交換・交易
→腐敗せず客観的な尺度、価値の相対化が必要になる
日本:稲や布、中国:貝、古代ローマ:塩が交換媒介に
→保存性、希少性の問題
金、銀、銅の硬貨のはじまり
→持ち運びに不便、盗難防止
証書としての「紙幣」と銀行としての「両替商」のはじまり、硬貨との交換が可能で、証書で支払えるようになる
→悪質な銀行の出現、国全体での信用が必要
中央銀行の誕生、金を裏付けとして兌換紙幣を発行する金本位制度のはじまり
→1971年ニクソンショック(金ドル交換(=ブレトン・ウッズ体制[金とドルの交換を前提とした固定相場制])停止)により変動相場制がはじまる
お金は信用を数値化したものであるバーチャルなものになり、本来の共同幻想に近づく
ex)クレジットカード、電子マネー
みんながそれぞれ勝手な行動を取っているが、他人から「同感」が得られる限り社会的に正当だと認められて社会秩序は保たれている。
【重商主義】
〈輸入〉国←貴金属(硬貨):富の蓄積
〈輸出〉国→貴金属(硬貨):富の流出
これを批判
〈輸出〉国←生活必需品や便益品などの消費財:国を豊かにする富の蓄積
貿易における自由な輸出を奨励
☆資源の無駄遣いを避けるために弱い産業に富を割かずに強い産業に自然にお金が流れることをよしとする。→資源の最適配分(=アダム・スミスの市場経済、自由競争、市場経済の自動調節機能)
資本主義における社会の富は巨大な商品の集合体(商品ひとつひとつが社会をつくる考え方)←資本主義を知るために商品ひとつひとつを分析
商品の2つの価値①使用価値②交換価値(=労働力{の価値})(=労働者に支払われる賃金)
【前提】資本家と労働者は対等
資本家が労働者を雇って働かせることによって利潤が生まれる(=労働価値説)→ 利潤を投資→資本家の規模拡大
交換価値(=労働力{の価値})(=労働者に支払われる賃金)=労働力の再生産費
労働者が生み出すモノ→賃金=(必要労働による)再生産費+(余剰労働による)利潤
本来対等な関係である資本家が労働者から利潤を搾取、両者の格差は拡大
低賃金雇用を目指す→必要労働時間を削減、機械化→労働生産性の向上
→過剰労働人口、失業者の増加、両者間の格差の拡大→労働者から資本家への革命→資本主義の崩壊→計画経済、社会主義の誕生→消費財の供給多過、資源の無駄遣い→社会主義、共産主義の崩壊
1929年世界恐慌→失業者増加、税収激減
不況の社会にでも存在する働きたくても働けない「非自発的失業者」を救済して仕組みづくりによって景気を良くしていく→政府が借金をしてお金を出すこと(=赤字国債)で雇用を生み出す公共事業→収入を手にした労働者が景気を向上させるためにどうするか?
①消費性向を高める→乗数効果[公共投資で需要をつくり、国民所得を増やす効果]を向上させる、インフレという副作用
②貯蓄性向を抑える→累進課税によって高所得者の貯蓄性向を抑える→所得の再配分
①と②でビルト・イン・スタビライザー(=資本主義経済における景気の自動安定化装置)
利潤率が利子率よりも高ければ企業は銀行から融資を受けて事業に投資→不況時、金利を落とす→ゼロ金利in日本→景気回復せず「=流動性の罠」→ゼロ金利で、高い流動性にも関わらず、企業の投資が伸びない
⇐先行きが不安で将来に展望がないから
国民と経済の自由を尊重、経済をコントロールするために「お金の量」をコントロール=マネタリズム
①農産物の買取保証価格制度は不必要
大量出荷の金持ち農家が儲かり、貧乏農家が収入を得られない
②輸入関税、輸出制限は不必要
良い物を買う権利を奪うことと輸入関税をかけなければ守れない産業は効率が悪い
③家賃、物価、賃金統制は不必要
モラルハザード[節度のない利益追求に走るような責任感や倫理性に欠けた状態]の防止
家賃が上がれば儲かるので物件の建設と新規参入が進み、供給が間に合うので家賃は自然に下がっていく。
④最低賃金制度は不必要
最低賃金制度があると、その分しか給料が払えないので、採用を控える→失業者が増える
⑤社会保障制度は不必要
個人の所得を自由に使う権利を侵害している。自分が働いている間に自分が増やせばいい。
⑥事業や職業に関する免許は不必要
・本当に医者が診なければいけない患者に十分な時間を割くことができない→問題が起きれば法で裁いて取り締まる
・教え方が上手ければ自由競争になり教師の質が上がる
⑦民間の郵便事業の禁止、公営の有料道路は不必要
民営化によるサービスの向上
☆強い立場、有能な人の論理であって、弱者には成り立たない可能性がある問題点
比較優位[自国で生産性の高いものの生産に特化し、ほかのものは他国から輸入することでより多くのものを得ることができる考え方]→得意分野に特化し、貿易によって再分配することで、双方の消費量を増やすことができるのでお互いの利益が高まる→国際貿易は双方に利益があるという経済理論
1929年の世界恐慌時に保護貿易に走り失敗した各国の反省によって、第二次世界大戦後GATT、WTOの誕生
TPP:太平洋を取り巻く国々が戦略的にお互い経済で提携していけるように関税をなくしたり、金融商品を自由に売買できるようにしようという協定
韓国が様々な国々とFTAを結ぶ動き→近年の海外市場における韓国製の電気製品の台頭
→日本政府がTPPに参加する流れに
自国産業を守るために農林水産省をはじめとした農業団体と経済産業省やメーカーとの対立
有事時の農産物の輸入ストップに対するリスクヘッジと産業の空洞化の対立構造
以上
p.s
中学→歴史以上に生活に密接にしてる分野を公民教科として後回しにして受験対策のためにものすごい速さで消化させられた。
高校→ほとんどの人間はセンター試験で必要でそこで大事なのは歴史的な背景を根拠とした論理の流れなのに、詰め込みばかりさせられてよく理解しないまま断片的に用語だけ覚えていたのでテストが終わるとすぐ忘れる。
池上彰は論理を順におって説明して超わかりやすいけど自分みたいな無知は染まっちゃうから持論は無視
枠組みを学ぶ導入教材としてとても優れていると思った。
これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング 著:永井孝尚
第1章
コモディティ化[市場参入時に、高付加価値を持っていた商品の市場価値が低下し、一般的な商品になること、×オワコン]した状況(=レッドオーシャン)における戦略
⇨バリュープロポジション[顧客がほしいと望み、かつ自社だけが提供できるもの]を考え、顧客がお金を出す理由を創り出す。
≒ブルーオーシャン(戦略)[ターゲッティング、余分の除去、新価値の付加によって自社独自の価値提供によって新たな市場の創出]
第2章
顧客ロイヤルティ[「思い入れ」によって潜在客→見込み客→新規顧客→リピーター→贔屓客→ブランド信者へと顧客生涯価値(カスタマーライフタイムバリュー)を進化させ、大きな利益につながる。
←<顧客満足が必要、提供していくためには?>⇨ロイヤルティで分類される顧客それぞれに応じて事前の期待を超える価値提供
①vs潜在客、見込み客
敷居を下げて客層を広げる
②vs新規顧客
認知不協和[人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態に覚える不快感、ex)「高い買い物だったけど、いい買い物だった」という満足感、「でも実は間違いだったんじゃないか?」という不安]を〈充実したアフターケア〉により解消→ターゲットとして定めた顧客を恣意的に選び、リピーターを作る
第3章 マーケティングミックスのProduct
〈手段〉商品開発
〈目的〉顧客創造
①客の気づかないニーズを捉える→成功
☆潜在的ニーズ→商品開発→顧客創造→市場開拓
②商品中心主義(=プロダクトアウト)→失敗
主役は客、商品は脇役
③客の言いなり→失敗
目的の顧客開発を念頭に置いた商品開発
第4章 マーケティングミックスのPrice
価格設定方法
①コスト基準型価格設定
コストの見積もりと利益の足し算→価格の設定がスムーズ
②価格基準型価格設定
価格からコストの引き算→顧客目線で考えられる
〈問題点〉コストの削減に走るほどの赤字経営や品薄による機会損失
価格戦略の改善
ⅰ.回転数の増加(人件費投資)による、機会損失の解消→安物は価格競争が起こると困難になる問題点
ⅱ.商品に体験という付加価値をつけることで顧客ロイヤルティの向上を目指すブランド戦略
第5章 マーケティングミックスのPlace
2つのランチェスター戦略におけるそれぞれのチャネル戦略
強者(例 イオン)
・広域で戦う(全国展開、大量調達)
・総合力で戦う(豊富な品ぞろえ)
・遠隔戦(大店舗に遠方から集客)
弱者(例 セブンイレブン)
・局地戦(ドミナント方式)
狭い地域に集中展開、配送コスト削減
・得意技で戦闘(店舗ごとに商品毎日入れ換え)
・接近戦(顧客の生活圏に小店舗)
チャネルの役割
○販売
・商品販売
・商品流通
○情報のやりとり
・顧客から情報を得る
・顧客に情報を伝える
第6章 マーケティングミックスのPromotion
価格戦略かつ、クーポン・健康志向を利用したプロモーション戦略→低コスト化
○スケールメリット(規模の経済):固定費削減
○経験曲線:生産性向上
・顧客ロイヤルティに応じて伝えるメッセージを分ける
・意中の相手に伝えたい内容を整理して伝えること
第7章
イノベーター理論[新しいモノを受け入れる順序を5つのタイプに分類]
①イノベーター(2.5%)
②アーリーアドプター(13.5%)
〈キャズム〉の存在と越えていく方法
Ⅰ.タイミングを見極めてライバルのいない市場を選ぶ
Ⅱ.最初のターゲットを選ぶ
Ⅲ.最初のターゲットを攻略する
Ⅳ.更にターゲットを拡げる、ターゲットにあわせてメッセージを変える
③アーリーマジョリティ(34%)
④レイトマジョリティ(34%)
⑤ラガード(16%)
第8章
マイケル・ポーターの5フォース[市場関係者を5つに分け、儲けるための打ち手をマーケティング的に考えていくための枠組み]「競争するなら勝てる競争をするべし」:勝てない競争を避けて、勝てる状況を常に作り出す。
⑤同業者
←①買い手
←②売り手
←③新規参入業者
←④代替品
ビジネスで戦うための3つの方法=顧客に求められるオンリーワンになること
1.業界で最も低コストを目指す「コスト・リーダーシップ戦略」
2.顧客の特定のニーズに対してベストを目指す「差別化戦略」
3.狭い市場で徹底的な差別化を目指す「集中戦略」
遅読家のための読書術-情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣- 著:印南敦史
速読術というより、「正しい流し読み」を身につけることによって、無理して頑張って本を読んでいる感覚をなくす考え方
第1章 なぜ読むのが遅いのか-フロー・リーディングの考え方-
じっくり読み込んでも忘れることは忘れてしまう→忘れていないものの中に自分にとって大切なものが凝縮されている。
読書の本当の価値は「書かれていることの100%を写し取る」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」こと。
たった1回の読書に期待しすぎない→たくさんの本から「小さなかけら」を集めて、「大きなかたまり」を作っていく。
⇨フロー・リーディングとは、膨大な情報が押し寄せてくる時代に最適化された「溜め込もうとしない読書
第3章 なぜ読んでも忘れるのか?-読書体験をストックする極意-
「持たない時代」の本の読み方
⇨モノに溢れた世の中で人々の価値観が「所有」から離れていったように、様々なウェブメディアが浸透して、情報で溢れかえる状況下では、情報を全て「所有」しようとすることに無理がある。=本や知識についても本当に手元においておくべきものだけを残す取捨選択が必要。
第4章 流し読みにもルールがある-要点を逃さない「サーチ読書法」-
章>見出し>小見出し
読み飛ばすなら小見出し単位、読み飛ばしてもつながりは見える←人間の脳は足りない部分を補完しようとするから
流し読みのための具体的なテクニック
【目印1】商品差別化のために挿入された著者の自分語り
【目印2】理論や主張を裏付ける個別の事例や体験談
【目印3】期待や危機を煽る過剰すぎる表現
読書スピードを高めるためのステップ
①どれくらい速く読むかを「はじめに」で判断、「目次」は熟読
②「見出し構造」を掴んで「読み飛ばす範囲」を決める、読み飛ばすか迷ったら最初と最後の5行
③「読む目的」を明瞭にもってキーワードを探すように世界を流し読みする。
④ギアチェンジしつつスピードに緩急をつける